自分はそう映画を見る方ではなくて、一応メジャー映画は一通り見るものの、
小難しい映画はあまり見ない。単純なアクションとか、ファンタジーとか好き。
外国映画では、「少林サッカー」が最高傑作だと思っているし、
邦画では、「化粧師」という映画の雰囲気がとっても好き。そんな程度。
カンフー映画はこれまた大好きで、今は年取ってきたジャッキーチェンも
ずっと好きだし、ジェット・リーの動きも、すごすぎてゾクゾクする。
「グリーンデスティニー」をはじめとする、映像とワイヤーアクションが
美しい映画も結構好き。「英雄」、「LOVERS」(まあまあ)等々。
その流れで、「バレット・モンク」という映画を見たことがあって、
この「マッスル・モンク」も似たような映画かな?と思って。
そんなわけで見てみた。
しかーし。これが見てびっくり。
なにしろ、アンディ・ラウがムキムキの肉襦袢を着ている。しかもストリッパー。
いかにも不自然な襦袢で、「これはきっと肉襦袢を着ている役なんだよな…」と
思ってしばらく見るものの、どうやらそれは彼の肉体というになっているらしい。
うーん…。ちょっと思っている映画と違うかも…。
内容をかいつまむと、
アンディ扮する、元僧侶のムキムキ男、「ビッグガイ」は、
恋人を殺されたことで、ある種の悟りを得て僧侶をやめた男。
そして、その時に「生き物が死ぬ理由(前世の業)」が見えるように
なった言う設定。
つまり、「生き物が現世で死ぬ理由は、前世で悪さをした報い」で、
彼にはその悪さの内容が見えるってこと。
で、ある女刑事の前世は、「中国人を虐殺した日本兵」であるということが
見えてしまって、助けようとして…というようなお話。
ものすごく変わった話。
話の根底に流れるのは、「輪廻」「業(カルマ)」「因果応募」の
バリバリ仏教じみた渋く深ーい概念。
でも、それを表現する映像は、「肉襦袢」「ワイヤーアクション」
「軽いギャグ」という、まったく必然性のない謎。
なんか表現と内容がかみあっていないような…。
まあそんな眩暈のする内容でありながら、ついつい見てしまいました。
興味があったらどうぞ。
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