少し古い本ですが、ケントママにお借りしたので感想。
ハードボイルド作家、馳 星周が書いた愛犬バーニーズのマージと過ごした最期の3ヶ月のおはなし。
結末はわかっている上に、バーニーズと言う時点で自分にはちょっとキツイですが、いい話でした。
ブログに書いた日記を小説にしたようですが、さすが文章が上手。
日記なので思いっきり主観的です。でもすごくいいです。
うまく無駄を省いて三ヶ月を綴っています。
うちのバルは長く苦しんだりすることはなく逝ってしまいましたが、
しぼんでいたマージが軽井沢の自然に触れて元気を取り戻すあたりは
バルが動物園からうちへ来て初めて自由を体験した時の事を思い出しました。
その後徐々に衰えていく様も、今まで看取ってきた犬たちそのままで、
一生懸命世話をしたのがよくわかります。
なかなかここまでやれる人はいないと思いますが、姿勢を見習いたいです。
あの金髪のいかついオッサンがここまでやるのかという感じでちょっとギャップがありますが。
この本の中では若犬で元気だったワルテルが今現在だいぶ衰えているようで、
その様子もブログに綴られています。
「ワルテルとソーラと小説家」
ソーラという若犬も仲間に加わっていますが、精神的にも肉体的大変なのにタフだなあとおもいます。
機会があればぜひ読んでみてください。
みんないつかはお別れがきますから。心構えを作る助けにはなると思います。
本の中にこんな事が書いてありました。
「(バーニーズの)原産国のスイスには 3歳までは幼犬、6歳までは良犬、9歳までは老犬、10歳からは神様の贈り物 という言葉がある」
なるほどですね。バーニーズには特によく当てはまる気がしました。
贈り物ならば大事に大事にしてあげないといけません。
小型犬とかだと神様の贈り物になるのは3歳くらい上でいいかもしれませんけど。
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