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目やについてたな。ちょっと眠いけど頑張って。

先日、土佐犬に人が襲われて亡くなる事故がありました。
それに対して、「犬怖い」というコメントがあったので少しだけ。

犬が人を殺傷したという事件は時々起こります。
まあさすがに大人が殺されることはあまりなくて、だいたいお年寄りか子供ですが。

理解しておいてほしいのは、そんな犬を作ったのは人間だってこと。
大きな意味でも小さな意味でもです。

小さな、というのは「その犬に対するしつけ」という意味です。
そもそも土佐犬は攻撃性が高いのは確かですが、多くの場合それを伸ばすように教育をしています。
闘犬を扱っている人は指を切断してる人なんてけっこう居ますし。
自分の犬に指を食いちぎられて、「この犬は闘志のあるイイ犬だ」なんて言うような人もいます。
考え方がペットとはまったく違うのです。

そもそも今の住宅環境でそんなのをブラブラさせるのはちょっと問題ですし、
もし理解せずに飼っていたとしたらどうしようもないおバカさんですし、
しっかり理解して管理していたとしても、結果人を襲わせてしまったのは大きなミスです。

どちらにせよ人のミスであって、犬の責任ではないです。
興奮すれば見境無いように教育されてるわけですし。

犬種に対する意識のない一般の飼い主が事故をおこすのはもはや怠慢としかいいようが無いと思います。
しっかり管理をしましょう。

アメリカでもピットブルという犬種で闘犬を趣味にしている人たちが
攻撃的な教育を行なって一時問題が多く発生したことがあります。
動物愛護的な観点から非常に問題になりました。

ピットブルも今では穏やかな飼い犬として暮らせているケースも多いようです。
もとの気質がどうあれ、接し方でカバーは出来るはずです。
そもそも人に対する服従心というのはすべての犬が持っているはずですし。

大きな、というのは犬種と言う意味でです。
そもそも犬というものは人間が創りあげたものと言って良い存在です。

一部のテリア系とかスピッツ系は自然派生的に出てきたような気もしますが、
いろいろな形態の狩りに使いやすいように形状や性質を調整したりして作り上げてきています。

最近ではコンパニオンに特化して性質を穏やかにしている犬種もあります。
アメコカとかシローシェパードとかは心身ともによく考えて繁殖されているようです。現地では。
人と違って繁殖できるようになるまで10年以上もかかるわけではないので、改造も早いです。
改造の結果多くの犬は人の助けを借りずには生きることが出来ない存在になっています。
出産すら出来ない犬種もいます。
それくらい自然の動物ではないわけです。

土佐犬は四国犬をベースにマスティフとかをあわせて、より獰猛に、より強くなるように創りあげられました。
経緯からして一般家庭で飼う犬ではないかな?と思います。飼うなら確実に制御できる人間でないと。
闘犬そのものへの賛否はまあおいておきますが、もうそんな特殊な犬はだんだん減らして、
殆どの犬は家庭犬に特化した性質にしていくべきではないのかな?と思います。
今の御時世、仕事で犬を使う人もそうは居ないでしょうし。
作業犬をしっかり満足させられるほど遊んであげられる人もそういないでしょ。

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こんな80キロもある巨大な犬でも

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こんな2キロしかない犬でも
人に例えれば眉毛が太い細いくらいの違いなわけです。
サラブレッドとシマウマみたいな違いはないのです。

その操作を人間がやってきたってのはすごいことです。
こんな知恵をもつヒトなのですから、もっと包括的に考えられてもいいと思いますよ。

「怖い犬」は先天的にも後天的にも人間が作るんです。
犬自体は今も昔も変わらず牙と爪という武器を持つ動物です。

まあとにかく、自分の排泄物を指して、ただ汚いというのはどうかと思うわけです。
そもそもそれを自分が生み出したものなのかどうかすら知らないってことでしょうけど。

知っておいてあげて欲しいですね。

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