だいぶ前ですが、NHKのクローズアップ現代でパピーミルを取り上げてたので書いておきます。
見なかった人のだめに。パピーミル自体知らない人もいるかと思いますし。
以前から書いていますが、「ブリーダー」とひと口に言っても、いろんな人がいます。
1.ログハウスかなんかに住んでて、ショー用とか趣味で繁殖させてて、一部販売する人。
2.商業的に犬を増やして販売する人
等々。たぶん一般的にイメージされるブリーダーは1でしょうが、2の繁殖業者の方が圧倒的に多いでしょうね。
これだけ腐るほどあるペットショップで常時子犬が流通してるってことは、すごい生産量だってことは理解してください。
年間10頭生ませるブリーダーが何軒いても絶対こんな量は流通しません。
またその中でも規模とか繁殖の仕方ってのは様々。
今回のテレビでは、この中の底辺がこんな風ですよってのを取り上げていました。そこがパピーミル。
で、今犬の値段下落が続いていて、廃業する業者も増えていると。
それでエライ状態で犬たちを捨てる連中がいっぱい居て、国や自治体もその対策に乗り出さねば・・というお話でした。
その話の中値下がりの影響を受けている業者の一人で、脱サラをして 犬をインターネットで安く売る人が出てました。
この値段でも売れないってやってました。
(画像を一部加工してあります)
曰く、
「犬を飼いたいけれど、高くて買えないという人が大勢いることがわかりましたので、安いけれど、かわいがってくださる方に・・・と言う思いで(この商売をはじめました)」
とのことです。
良心的な業者の代表みたいにして出てましたが、どうかな?と思いました。この人本当に犬好きなの?
まあ飼育方法とかは良しとして、「安く売る」ということそのものがどうなのかと。
今までも何度も同じ事を書いていますが、結局安く売るから誰でも買えて、無責任な買い主が増えるんじゃないかなと思ってます。
言ってみれば「飼う資格の無い買い主」が犬を買うことが出来ているわけです。
その資格があるなしについては過去のコラムを参考にしてください。自分もどっちかというと資格ナシの部類です。
で、
・誰でも買うから市場が大きくなる。
・大きくなるから業者が参入して大量繁殖(不健康な犬が増える、繁殖手法に問題)
・供給過剰で値崩れ
・業者つぶれる、大量に売りさばいた犬の一部は飼えないという理由で捨てられる、殺される
という流れになっているのでは無いかと思います。
ですので、むしろ高く売れと。それで買えない人はそもそも資格なしで、
買える人もそれから選別して教育を受けた上で飼うべきだと思います。
やはり生き物を商品として扱うのは血行無理があると思いますし。
繁殖のみの業者はすべて撤退していただいて、ほとんど趣味に近い形で姿、性格、健康状態において
犬の理想型を求めて繁殖する人だけが子犬を生ませて、一部を納得できる人に分けるくらいでいいのかと。
生き物が他の生き物を飼うなんておこがましい。そう思いますよ。
急にそんなにならないと思うので、テレビでもやっていましたがもっともっと規制を厳しくして欲しいですね。
ドイツとかも見習って、犬一頭あたりに必要な最低面積の制限とか、展示販売、通販の禁止等々。あと監視も厳しく。
もちろん飼う側にも条件をいろいろつけないといけませんが、とりあえず業者を絞ることでずいぶん改善があると思います。
犬居なくなるんじゃないかって?それでいいんじゃないでしょうかね。
こういうのを見ていると先進国にはほど遠いって感じますよね。
ペット文化に限らず、いろいろと意識が薄いというか。
そんな訳でいつも「買うな」と言っているわけです。「我こそは犬を間違いなく幸せにする者」と思う方は、
どうぞ業者から買わずにすでに出てしまって死を待つのみの犬を飼ってあげてください。
買うのは次の世代でも良いと思いますよ。その方が犬たちの未来のためになります。
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