聞いたのだいぶ前ですが、あるおばあさんに聞いたお話。
そこのお宅はお客さんではないんですが、お客さん(そこの娘)のお隣。
おじいさんとおばあさんが二人で住んでるんですが、おばあさんに会うと、いつもいつもおじいさんへの愚痴ばかり聞かせてくれます。
聞いてると面白いです。いろいろ聞いた中から二点。
おじいさんは相当怒りっぽい人らしいんですが、あるとき、褒章かなにかをもらえることになったそうです。
ちなみにおじいさんは大学の教授をされていたそうで。
で、授与式だかなんだかに行ったものの、待ち時間が長い。
それでも別に気にしてなかったらしいんですが、一緒に受賞してた隣の教授が、「ずいぶん待たせますねえ…」と話しかけてきたらしいです。
それに対応して話していたら、なんだか興奮してきたらしく、大声で、「まったくどういう奴(昭和天皇の事)だ!待たせるにもほどがある!無礼な!」とわめきだして、段に怒鳴りに行こうとしたとか。周りの人がなだめたものの、後ろに立ってたおばあさんは気が気じゃなかったとか。
もうひとつ。「先生だったら戦争の時将校だったんですか?」と聞いてみたら、
「それがね。アナタ。うちの人ったら背が低いモノだから将校になれなかったのよ。
それで同級生(同じく大学の先生)の轡取りになっちゃったのよ。みっともないったらありゃしない」
と言ってました。
おばあさんは相当悔しかったらしくて、「その人はこう、ピカピカの階級章なんかつけてるのにさ、うちの人はあんな…」と。
面白かったです。「でもおかげで前線には行かずに済んで良かったんじゃないですか?」と言ったら
「まあそうだけど」と言ってました。
もっといろいろ聞いたんですが、だいぶ前なので忘れました。もったいない事を。
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