勝手に癒される

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「癒される」というコトバが嫌いです。
なんだか自分勝手な感じがして。

よく、
「仕事で疲れて家に帰るじゃない?そうすると犬が
飛びついて、「おかえり!」してくれるワケよ。癒されるってカンジー」
と言うようなことを聞きます。

そういうのを聞くと、
「ナニ?あなたそんなに傷ついてるの?そして何か吸い取って
治しちゃってるわけ?」
となんとなく反感を覚えます。
まあ自分の解釈が少々おかしいのも承知です。

でも、癒される人も、ずいぶん勝手なもんだなあと思います。
この話の場合ですが、だって、犬にはそんな意図はないでしょう。
一日中家で留守番して、死ぬほど寂しいワケですよ。
退屈だったわけですよ。そこに、唯一の権力者である
飼い主が帰ってきて、「早く自由にしてくれ!早く遊んでくれ!」
と必死でせがむ様を見て、「あー癒される」などとのたまっているのです。

たとえるなら、刑務所に出かけていって牢屋の前でブラブラして、
受刑者が「出せ!コラ!なにブラブラしとんじゃ!」
と騒ぐ様子をみて、「あー癒される」と言っているようなものです。
サドか。
相手の絶望を自分の力に!って感じでしょうか。

まあ癒される気持ちになるのは勝手ですが、
犬の気持ちのケアもちゃんと考えてあげてくださいね。

自分の場合、そのコトバになんとなく反感を覚えてしまいます。
「和む」くらいにならまだいいかな、と思う毎日です。
それくらいの静かな関係がちょうどいいような。

2006年07月11日(火)

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